産婦人科豆知識 / Knowledge
産婦人科豆知識 Knowledge
皆様の不安が少しでも解消できるよう、妊娠・出産に関する豆知識をお伝えいたします。こちらに記載のない事についても、わからないことや疑問点などございましたら、当院のスタッフまでお気軽にお声がけください。
女性の気になる症状
生理痛
生理痛は、10代~20代は強い痛みを感じていたのが、30歳を過ぎると痛みが軽くなったり、感じなくなってくる人も多くいらっしゃいます。 ただ一方で、生理痛が重く、寝込んで仕事や勉強に差し支えたり、腹痛や吐き気、嘔吐、頭痛などの症状がともなう方は「月経困難症」である可能性があります。このような症状が続くときは、産婦人科病院で診察を受けましょう。 月経困難症の原因には、生理的な機能が原因のものと、病気が原因のものがあります。 生理的機能が原因のものとして、生理時に子宮収縮が人より強い場合や冷え性、ストレスなどの心理的要因や自律神経失調症によって強い生理痛が起こります。 病気が原因のものとしては、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気や子宮後屈や前屈、子宮頸管が非常に狭いことが原因のこともあります。子宮内膜症や子宮筋腫が原因であった場合は、そのままにしておくと、大変な病気につながってしまう可能性も大きいですし、不妊症の原因にもなります。以前に比べて痛みが激しくなったり、重くなった場合は「生理痛だから」と軽く考えないで、産婦人科病院で診察をしてもらった方がよいでしょう。
生理不順(月経不順)
生理不順(月経不順)とは、月経の周期が乱れたり、出血量や出血のある日数などにムラが発生する症状のことを言います。 正常な場合、生理は1回に4~7日間位あり周期は25~35日位です。常に一定の人もいれば、多少ずれる人もいますが、上記の範囲内であれば大丈夫です。 生理不順の多くは、ストレスによる自律神経の乱れや体調不良などでホルモンの分泌に影響が出るために周期が乱れます。基礎体温を測ればある程度の原因が分かりますが、病気が原因で起こる生理不順もありますので、安易に考えずに注意が必要です。 また、生理の周期があまりに短く頻繁にあるものを「頻発月経」といいます。頻発月経はホルモンの分泌や血液の循環が悪く、放っておくと不妊症になりかねません。 その他、周期がとても長い場合や、回数が年に9回以下と少ない場合を「稀発月経」といいます。年に3~4回しかないという場合は、卵巣や下垂体の機能不全の可能性もありますので、産婦人科病院を受診してください。 これら生理不順を放置しておくと、無月経や不妊症になる可能性もあります。また、周期に問題がなくても、1回の生理の血量があまりに多い、8日以上続く、レバーのような血の塊が出る、などの場合は要注意です。原因として子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋腫などの可能性がありますので、早めに産婦人科で診察を受けましょう。